卒業送別礼拝を行いました

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  卒業送別礼拝を行いました

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 牧師様より、これから巣立っていく卒業生に向けてお言葉をいただきました。

 

 人生では、自分の思い通りにならない場面に出会うことがあります。その時、どのようにそれを受け入れるかが課題になります。

渡辺 和子著 「置かれた場所で咲きなさい」から引用されて話をされました。

花は植えられる場所を選ぶことはできません。植えられた環境に順応して美しい花を咲かせます。

人も本意でない人生を歩まなければならないこともあります。しかし、不平不満ばかり言っても何の解決にもなりません。それより、本意でなくてもそれを受け入れ、その環境の中でどれだけ前向きに生き、幸福を感じ、そして他人にも幸せを与える行動ができるかで、輝く人生を送ることができます。

 

また、詩人・画家の星野富弘さんの話もされました。

中学校の体育教師着任2ヵ月目に体操部の指導中、宙返りの模範演技での失敗により頸髄損傷の重傷を負い肩から下の機能が麻痺してしまいます。9年間におよぶ入院生活の間に、筆を口にくわえ水彩画、ペン画を描き、詩を添えた作品などを制作するようになりましたが、そこに行き着くまでは生に対しての葛藤がありました。

《その当時の詩を記します》

長い入院生活中、
生まれてこなければよかった、
生きる希望なんてない、
死にたいと何度も思いました。

眠っている間に
心臓が止まってくれないかな、
死ねないかな、と。
でも無理でした。

食事を抜くと腹が減って、
次の食事を腹一杯食べてしまう。

いくら生きるのをやめよう
と絶望しても、

体の器官は、
自分の役割を一生懸命果たしている。

自分を生かしてくれる
「いのち」の力に気づきました。

自分がいのちをコントロールしている
と思うのは錯覚で、
もっと大きな力が私を生かしてくれる。

現実を受け入れ、生かされていることに気づく。そんな苦しみを経たからこそ、人に訴えかけるような詩が浮かぶのでしょう。

《セレクト1》 

 神様がたった一度だけ
 この腕を動かしてくださるとしたら
 母の肩をたたかせてもらおう。

《セレクト2》  

 いのちが一番大切だと
 思っていたころ、
 生きるのが苦しかった。

 いのちより大切なものがある
 と知った日、
 生きているのが嬉しかった。

 

誰もが経験するであろう試練。その試練をどう乗り切るか?

牧師様より、これから旅立つ生徒たちに素晴しいメッセージをいただきました。

 

その後、校長先生より卒業生代表が灯をもらい3年生へと回し、2年生、1年生にへとローソクの灯を受け継ぐとともに、この儀式を行うことにより、夙川学院の伝統が受け継がれている意味も含むという大切なお言葉をいただきました。

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IMG_0019   キャンドル