聖書 ローマの信徒への手紙 8章28節
メッセージ 「万事が益となる」 樋口 進 牧師
何でも思ったとおりにならないことというのはよくあることです。
受け入れたくないことというのはあるのではないでしょうか。
自分がそう思っていなくても受け入れたら新しい道が開かれるということもあります。
しかし私たちには、どうしても受け入れなくてはいけないことがあります。
例えば、みなさんもそうですが、産まれてきた事。
産まれたいと思って産まれた人はいませんし、産まれたくなかったと思ってもしょうがないことです。
芥川龍之介の作品の中に『河童はおなかの中で「産まれたいか?」と聞かれ、「外の世界は暮らしにくそうなので産まれなくてもいい。」』という部分がありますが、人間はそんなの関係なく受け入れるしかありません。
そして自分の人生をポジティブに生きようとするしかないのです。
自分で決めていないこと、望んでいないこともある。
そんな時、受け入れてもうまくいかないこともあります。
今日の聖書の箇所に
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事の益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」
と書いてあります。
ここはパウロという伝道師が書いたものです。
自分の歩みで思い通りにいかないこと、それも神に与えられたこと。
それを受け入れることによって違う結果を経験して得るものがある。
神が与えてくださったことを受け入れると未来には自分にふさわしい道を用意してくださっている。
ということです。
だからみなさんも、自分の思い通りにいかないことがあっても受け入れていくことによって違った結果、新しい未来が待っているのではないでしょうか。