全校礼拝が行われました

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12月9日(水)、全校礼拝が行われました。
20150415_01 
聖書   マタイによる福音書2:7-11
メッセージ    「三人の博士」        樋口 進 牧師

イエス・キリストの誕生を待ち望むアドベントの2週目を迎え、今日はローソクに2本目の火がともりました。  今日は、イエス誕生の時に、はるばる東方からお祝いに来た占星術の学者たちについて、お話します。

新共同訳では「占星術の学者たち」と訳されていますが、一般には「博士たち」と言われてきました。彼らは、星の研究をしていた、今で言うと天文学者です。彼らは星を研究している時に、不思議な星を発見して、それを頼りにユダヤの地にやって来た、というのです。後の伝説では、この3人は、実は王であった、という話に発展します。それは、当時知られていた三つの大陸を代表する王であった、というのです。すなわち、ヨーロッパ大陸、アジア大陸、アフリカ大陸の王であったというのです。  さて、幼子に会った博士たちは、宝の箱を開けて、贈り物を献げました。11節には、次のようにあります。

家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

さて、この贈り物は何であったでしょうか。黄金、乳香、没薬とあります。これは、真の王に彼らの一番大切なものを差し出した、ということです。自分たちに真の喜びを与える、真の王に最も大切なものを献げた、ということです。

ドイツには、「三王の寄付集め」という行事があります。これは、1月6日です。わたしはかつてにドイツのハイデルベルクで研究滞在しました。ちょうど1月6日に通りを歩いていると、きれいな衣装を着けた3人の子供に出会いました。小学5年生くらいの女の子たちでした。聞くと、この子供たちは、東方からやって来た「三人の博士」すなわち、「三人の王」に扮して、各家庭を回って寄付を集めている、ということです。寄付の趣旨は、その年によって違っていて、そのときは、「アフリカの飢えている子供たちのために」ということでした。これは、カトリック教会で行われているのですが、それを全ドイツで集計して、かなりのものを実際に目的の所に届けているのです。クリスマスには、キリスト教においては、このようなことがよく行われます。各教会でも、クリスマス献金というのがありますが、これも大体いろんな援助を必要としている団体に送っています。

このような習慣は、元を正せば、イエスが誕生した時に、三人の博士が贈り物をした、しかも自分たちの一番大切なものを献げた、という物語から来ています。三人の博士たちが、自分たちの一番大切なものを献げた、ということは、自分たちに真の喜びを与えられたからです。

クリスマスの時、わたしたちも援助を必要としている所に何か贈り物(寄付)をするなら、神が喜んで下さると思います。