全校礼拝が行われました

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1月13日(水)、全校礼拝が行われました
20150415_01 
聖書       詩編46:2-4
メッセージ    「阪神大震災を覚えて」        樋口 進 牧師

この1月17日で「阪神淡路大震災」から21年になりますので、それを覚えて礼拝を行います。
この大地震については、皆さんは生まれていなかったで直接経験はしていませんが、お父さんやお母さんに聞いてよく知っていると思います。

1995年1月17日の早朝6時少し前に、マグニチュード7.3の大地震が起こり、6千人を超える人々が犠牲になりました。私は、当時は、京都に住んでいたのですが、京都でもかなり大きく揺れ、非常に驚きました。さらに驚いたのは、テレビにて次々と写される被害の状況でした。高速道路は倒れ、神戸の大きなビルも倒れ、新幹線の橋桁も倒れていました。また、次々の火災が発生し、神戸は火の海になりました。

私は三日目に、京都から西宮まで来て、そこからは電車が動いていなかったので、自転車を借りて、神戸まで走りましたが、目にする光景は、今までに見たこともない光景で、現実とは思われませんでした。家という家は倒れ、まるで戦争の後のようでした。自然の脅威というのは、恐ろしい、そして、人間は自然の脅威には勝つことができないという無力感を感じました。

 この大震災でつくづく思わされたことは、私たち人間の力は大自然の力の前には無力である、ということです。今や宇宙にまで行けるようになり、さまざまな難病を克服し、さまざまな便利な品があふれている現代文明ですが、あの地震の威力にはなすすべもありませんでした。そういう意味では、人間は謙虚にならなければなりません。私たちには、祈ることしかできません。

 さて、聖書にも自然災害については多く記されています。先ほどの詩編46編3-4節には、次のようにありました。

「 わたしたちは決して恐れない
  地が姿を変え
  山々が揺らいで海の中に移るとも
  海の水が騒ぎ、沸き返り
  その高ぶるさまに山々が震えるとも。

ここでは、地震と津波が暗示されています。ここにおいても、このような自然の大災害には、人間は全くの無力です。神に祈りしかありません。そしてこの詩人は、神は必ず助けてくださる、と信じています。

2節には、
 「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。
  苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。

とあります。この詩編の詩人は、「たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。」と言っています。聖書の言葉というのは、「苦難の時」に大きな力を与えてくれるものです。