みなさん、おはようございます。
2学期が本日をもって終了します。2学期の振り返り、そしてこれから始まる冬休みと3学期に思いを寄せたテーマについてお話しします。コロナ感染が続き、様々な制約からなかなか解放されない生活が続いています。しかし、その中で学校では体育祭や研修旅行などに取り組み、しっかりとイベントを成立させました。そこでみなさんに問います。各イベントや活動において積極的に参加や活動をしましたか。
先日レシテーションコンテストがありました。中高ともにレベルの高い発表に驚きました。優勝や審査員特別賞を受賞した人もいました。しかし、レシテーションコンテストに参加した人が得たもので、最も大きく重要だったものは結果や賞ではありません。失敗するかもしれない、ダメかもしれないと不安の中、さらには本番ではガチガチに緊張した中でも、一生懸命取り組む事で色々と気づく事があったと思います。英語の学習方法であったり、人前で発表する難しさであったり、自分自身の長所や短所であったり、あるいは自身の限界など。結果に至るまでの過程で、一生懸命取り組んだ者のみが、気づくこと、学ぶ事があるのです。それこそが、最も重要なものなのです。
体育祭や研修旅行も同様です。楽しかった、思い出に残った、だけではダメなのです。積極的に加わり、何を学び、自身の成長にどのように繋げることができたのかが重要なのです。2学期を終了するにあたり、この学期中に自分自身が積極的に関わり、学んだことを振り返る機会にしてください。
次に今日から約2週間の冬休みに入ります。その後は約2ヶ月の3学期です。どちらも短くあっという間に終わります。この短い期間を活用するために、気の向くまま、思いのまま色々な事に取り組むのではなく、何か自分自身でテーマを決めて、そのテーマに沿って生活し、テーマを深めることをお薦めします。短い期間に少なくとも、これだけはやったといえるものをつくることです。苦手な科目の勉強でも構いません。得意を伸ばす学習でも構いません。部活動のトレーニングでも、趣味でも、手伝いでも構いません。何かテーマを決めて過ごしてください。冬休み中には新年を迎えます。2023年のテーマも考えてください。始業式の日にはPMTM、書き初めがあります。それぞれが考えたテーマを書いてください。
最後に高校3年生は、大学入試と進学の準備があります。人生の大きな分岐点です。入試がまだ終わっていない生徒は、自分の持てる力を全力で出し切ってください。入試結果ではなく、自身の気持ちや努力に満足できる終わり方をしてください。また、高校2年生の皆さんは、既に受験学年である事を忘れないでください。自分の人生は自分で切り開くしかありません。高いものを目指すのであれば、それなりの努力や生活が求められます。自分自身の甘い考えを捨て、自身の目標に揺るぎなく歩んでいきましょう。
それでは皆さん、積極的な態度で生活し、テーマを持った冬休み期間を過ごしてください。
2022年12月24日 高校校長 下地 英樹