
今日、会下山の桜は皆さんの入学を待ちわびていたかのように満開に咲き誇っています。
たった今入学を許可された須磨学園夙川高等学校、高等学校7期生23名、中高一貫4期生73名の計96名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私達は皆さんを心より歓迎します。これからの3年間、どうぞよろしくお願いします。
保護者の皆様、これからの3年間、私どもは子供さんの指導に全力を尽くしてまいります。保護者の皆様のご理解とご協力とご支援なしでは、須磨学園夙川の教育は成立いたしません。皆様のご理解とご支援とご協力をいただきますよう、切にお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。また、ご多用の中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に感謝を申し上げます。これから先3年間、生徒たちを見守ってやってください。
さて、新入生の皆さん。今日この坂道を登っていらっしゃった皆さん。皆さんは坂道はしんどいけど、自分はこの学校に行くと決めて入学していらっしゃった人達だと思っています。須磨学園夙川独特の取り組みについてもご存知のことと思います。ご存じでない方がいらっしゃれば、ぜひ今日中に学んで帰ってください。高等学校入学後に、こんなはずではなかったと思わないために。須磨学園夙川にはTBM教育、制スマホ、一人一台のPC、グループウェアのファーストクラス、Teams、確認テスト、特別講座、9時学、時々遠隔授業などなど、とても特色のある教育を展開しています。中でもTBM教育に学校は力を入れています。これは皆さんの金曜日の一限目に授業の中に組み込まれています。
皆さんがこの3年間で目指す大学への進学を実現するために、この取り組みを自由自在に使いこなしていただくことを願っています。皆さんには3年間でこうありたい自分を実現するために準備をしていただき、そのことを大切に思っております。それは言葉を変えると自己実現と言います。与えられた人生を生きるのではなく、自分で決めた人生を生きていっていただきたい。そのためには、大学受験の学びだけでなく、大学に入ってからも通用する学び、そしてまた社会に出て求められる力を培う学びを実践していただきたいと思います。
そのために皆さんにお願いしたいことが三つあります。私からは三つです。校長からは一つか二つか、学年の先生からいくつあるか分かりませんけれども、皆、入学式の時、皆さんに期待することはいくつかあるということを言いますので、覚えているうちに書き留めておいてください。そんなに難しいことではありません。
一つ目、人との関係を大切にすることです。学校は社会生活の場でもあります。皆さん、一生懸命勉強に取り組まれることと思います。部活動にも取り組まれることと思います。疲れた時に顔を上げて周りを見回してください。人間、なかなか自分のためだけに頑張り続けることはできません。みんなが頑張っているから自分も頑張ることができる。そういうこともあります。人のために頑張れることもあります。ですから、疲れた人がいるなと思ったら、どうか声をかけてあげてください。みんなで頑張ろうと言ってあげてください。仲間がいることは素晴らしいことです。苦しみや困難を分かち合い、3年間を乗り切っていきましょう。そして喜びは共有すると何倍にもなります。そのことをどうか知っておいていただきたいと思います。
二つ目です。二つ目は、自分がやりたいと思っていること、しなければならないと思っていること、これを実行に移してください。その前に言葉に表現してみてください。言葉に表現することで形が見えてきます。自分が何をやらなければいけないのかが分かります。そしてまた、やったことがないことについて。失敗を恐れずに果敢に挑戦していただきたい。うまくいくかどうかなんて、やってみなければ分からないことがほとんどです。頭の中で考えているだけでは不十分です。まず、自分にできることから始めていってください。
三つ目です。三つ目はそれなりの素直さをもつこと。謙虚であることを皆さんに求めたい。いろんな先生たちが皆さんにアドバイスをします。注意もします。友人が忠告してくれます。人の注意や忠告をそれなりの素直さをもって聞いてください。自分は正しい。とか間違っていないと自信をもつことは悪いことではありませんが、自分の考えだけでは成長に限界があります。人の意見も素直に聞いて反省すること、自らを省みること。これは大切なことだと思います。反省のないところに改善はありません。改善のないところに、成長はありません。ですから、皆さん、そんな大人にならないでください。この先、世の中がどうなって、ということはまた誰にも分かりません。世界では争いが起こり、災害が起こり、それらに苦しむ人たちがたくさんいます。私たちが今置かれているこの比較的平穏な環境に改めて感謝をしなければならないと思います。与えられたこの環境の中で、皆さんが精一杯努力をしていくことが、今の私たちにできることだと考えます。
3年後に皆さんが心の底から笑える人になっていただけるよう、ひたむきに努力を積み重ねた人にもたらされる喜びと深い満足も是非とも経験していただきたいと思います。私たちは皆さんのこれからを全力で応援してまいります。一緒に歩んでいきましょう。
以上、皆さんへの入学の激励の言葉といたします。
2025年4月5日 理事長 西 泰子