
この冬は長く険しい寒さが続いていましたが、今日、会下山の桜は満開に咲き誇っています。皆さんが学校にやって来られる日を待ちわびていたかのようです。たった今、入学を許可された須磨学園夙川中学校中高一貫7期生91名の皆さん、ご入学おめでとうございます。私たちは皆さんのご入学を心待ちにしていました。これからの6年間よろしくお願いします。
保護者の皆様、お祝いを申し上げます。ご子息、ご息女のご入学おめでとうございます。これからの6年間、私どもはお子様の指導に全力を挙げて努めてまいります。そして保護者の皆様のご理解、ご協力なくしては、須磨学園夙川の教育は成立いたしません。皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。来賓の皆様、これからの6年間、子供たちを温かく見守り、激励してくださいますようにお願い申し上げます。
さて、新入生の皆さん、皆さんは中学受験をするために一生懸命努力をしてこられました。そして、その結果として、今日のこの日を迎えておられます。皆さんのこれまでの努力と、ひたむきな姿勢に拍手を送ります。そして今、これから始まる中学校生活、不安と期待で胸をいっぱいにしておられることと思います。でも大丈夫です。皆さんがこの坂道をしんどいと思わなくなった時に、その不安は解消されていることと思います。
これからの6年間は、皆さんが将来大学で学ぶための準備期間であると位置付けています。そして同時に、大人になって社会の中でよりよく生きていくための必要な力を蓄える期間であると位置付けています。中学校では英語という教科が本格的に入ってきます。英語の勉強は努力の積み重ねです。最初に怠けると後々厳しい、とても厄介な教科です。出遅れないでください。でも英語は将来皆さんが海外で勉強したり仕事をしたりする時に必要になってきます。英語ができるようになれば、とても楽しい。様々な文化、人たちに触れることができます。いろいろな国の人たちと話をして仲良くなることもできます。英語は予習をしてこないとあまり意味がありません。復習もしないとできるようになりません。語学です。しっかりとやってください。算数は数学と名前が変わります。知識のないまま、ひらめきだけで数学の問題を解くことができるようになるわけではありません。他の教科も同様です。授業の予習と復習は当たり前のこととしてやってください。
今まで皆さんの中には、人から与えてもらうことを当然のことと思ってやってこられた方が少なからずいらっしゃるのではないかと思います。お母さんが朝起こしてくださるのは当たり前。テーブルに座れば温かい食事が出てくるのも当たり前。いつもきれいに洗濯された服が用意されているのも当たり前。自分は勉強だけしていればいい。そう思って過ごしてきたのではありませんか。受験を前にした皆さんはそれが許されていました。でも、今日から皆さんは中学生です。中学生になったこの機会、少なくとも自分のことは自分でするようになってください。少しずつでいいです。朝は自分で起きる。言われなくても学校に行く準備をする。大事なことです。 自分の身の回りのことが自分でできるようになったら、今度は自分以外の人のために何かできることを探してみてください。
皆さんが須磨学園夙川中学校で過ごす12歳から18歳までの6年間は長い時間です。12歳の皆さんの1年の重さは私の5倍の重さです。今から皆さんは何者にでもなることができます。何になりたいか、どういう人になりたいか。いろんな機会に、どうかそれを考えてみてください。皆さんは何にだってなれます。こうありたい、こういう人になりたいと強く決意をすれば、何者にでもなることができます。なかなか見えてこない人もいると思いますけれども、決まらない人もいるかもしれませんが、私はそれでいいと思っています。焦る必要はありません。ですから、そのためにいろんなことをやってみましょう。いろんなところに行って、いろんなものを見る、いろいろな国の異なった考えをもった人たちと話をして、どんどん自分の世界を広げていきましょう。そして6年後にどんな道にでも進むことのできるように力をつけていきましょう。私たち教職員の使命は、皆さんをやさしく育むだけではなく、時には叱咤激励をしながら、皆さんの進むべき道を共に考え、環境を整え、困難も喜びも共にしながら成長していくことです。ひたむきな努力を積み重ねてきた人たちにもたらされる深い喜びと満足を、ぜひ皆さん経験していただきたいと思います。
保護者の皆様、大切なご子息、ご息女を私どもに託していただくことに大きな責任と緊張を感じております。私たちはご子息、ご息女を全力でお育てし、情熱をもって指導にあたらせていただくことを、学園を代表してここでお約束申し上げます。
では皆さん。須磨学園夙川中学校中高一貫7期生の皆さん、元気で中学校生活を始めましょう。これからの皆さんの健闘と活躍を祈って式辞といたします。
2025年4月5日 理事長 西 泰子