いつの間にか桜の木の芽が膨らんで、気が付けば、春の優しい日差しに季節が移っています。理事長先生、学園長先生ならびに夙川中学校の先生方、本日は、私達のために素晴らしい卒業式を挙行してくださり、誠にありがとうございます。
 三年前、神戸港を臨み、爽やかな海風に迎えられて中学校生活をスタートさせました。そして、今日、私達十八名は夙川中学校を卒業します

 私達は何事にも前を向いて進み、クラスの中で起きる出来事や問題に必ず、クラス全員で取り組みました。毎日、問題に気づいたらクラス全員で話し合い、解決していくうちにどんどん絆が深まっていくのが感じられました。時におせっかいすぎることもある仲間ですが、皆がいたからこそ前に進めたのだと思っています。そこから、仲間の大切さを学び、思いやりを持つことの大切さを教えられました。
 私達の強みは団結力です。行事への情熱は誰にも負けず、どんな競技も遊びも一つ一つの行動も全員で力を合わせ全力で取り組んできました。行事を経験するたび、相手の事を考えて行動することで、自分達の成長を実感しました。

 入学したての私達は本当に子どもで、たくさんの人達にご迷惑をおかけし、先生方に何度叱られたことでしょう。自分たちの一人よがりな考え方をご指導くださいました。時に、納得がいかず悩んだこともありましたが、先生方は、そんな私達に納得がいくまで話をしてくださり、何度も寄り添い、助けてくださいました。ありがとうございます。心より感謝しています。
 そして、そんな私達をいつも支えてくれたのが、家族の存在です。いつも家族の皆が支えてくれていると思うことで、どれだけ勇気が湧いたことでしょう。家族がかけてくれる言葉に何度背中を押されたことでしょう。普段は照れくさくて言えないけれど本当に感謝しています。ありがとうございます。

 中学校生活の三年間に、私達は夙川学院中学校が夙川中学校となり場所も移転するという大きな環境の変化を経験しました。その変化は、私達の将来に役立つと信じています。なぜなら、人生において、勉強することがどれだけ大切かということや、勉強に臨むためには強い精神力が必要だということを知ることが出来たからです。友達と分からないところを教えあい、結果が出ない時には励ましあい、勉強を通じてたくさん学べることもありました。そして何より自分に自信を持てるようになりました。
 中学3年になって、世の中にも大きな環境の変化が訪れました。この困難も私達を強くさせていると信じています。これからも、私達は様々な困難に出会うでしょう。しかし、私達は三年間で身に着けた心の強さを糧に何事も乗り越え、失敗も成功に変えられるよう努力していきます。約束します。

 私達は、今新しいスタート地点に立っています。中学三年間で学んだことを活かして次の道へ進んでいきます。

2021年3月20日 卒業生代表