暖かい日差しに包まれ、会下山公園の桜には、黄緑色の若葉が芽吹き始め、新しい命の息吹を感じる季節になりました。
今日、このよき日に私たち二十三名は夙川高等学校への入学の時を迎えることができ、大変嬉しく思います。私たちの新たな門出をこのような素晴らしい式でお祝いをしていただき、誠にありがとうございます。
振り返れば、私たちの中学校生活は新型コロナウイルス対策とともに過ごした三年間でした。様々な制約があり、思ったような学校生活を送ることができませんでした。入学式は行われず、学校生活は分散登校で始まり、最初は仲間とも充分なコミュニケーションがとれませんでした。しかし、そのような逆境があったからこそ、初めて全員揃って授業を受けることができた時は、本当に嬉しく思いました。そして、学校行事もみんなで工夫してアイデアを出し合ったことで団結力も深まり、支えてくださった先生方への感謝の気持ちも学ぶことができました。思い返せば、とても楽しい充実した三年間でした。
今日、私たちは新しい制服に身を包み、新しい仲間とともに新たな高校生活をスタートします。新型コロナウイルスも完全に収束したわけではありません。中学校に比べ、勉強も難しくなります。不安な気持ちが全くないわけではありませんが、仲間と支え合い、周囲の方々への感謝の心を忘れないといった中学校生活での経験を生かすことができれば、勉学もクラブ活動も、より充実した高校生活を送ることができると信じています。
最後になりますが、校長先生をはじめ先生方、二年生、三年生の先輩方、そして、いつも私たちを支えてくださる保護者の皆様、まだまだ未熟な私たちを、時には温かく、時には厳しくご指導くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
2023年4月8日 入学生代表