おはようございます。今日から2学期が始まります。今日の話のテーマは「やるべきことを雑にしない・先延ばしにしない」ということです。2学期の行事を見ていくと、明日は課題考査があります。そして体育祭、第3回定期考査、研修旅行、模試、芸術鑑賞会、第4回定期考査と盛りだくさんです。部活動や生徒会もあるでしょう。

 これだけいろいろと続くと日々やるべきことが雑になりがちです。「雑用」という言葉がありますが、「雑用」という「用事」があるのではなく、「雑にするから雑用になるのだと」聞いたことがあります。その通りだと思います。効率化やスピードが求められる現代ですが「雑用」にならないよう「やるべきこと」、時には「つまらないこと」を誠実に実行するようにしましょう。

 もう一つはやるべきことを先延ばしにしないということです。よくあるのは「応援団を頑張るから、体育祭が終わったら勉強しよう」です。しかしこのように考えている人は「研修旅行が終わったら勉強しよう」となりがちです。そうするとずるずると「芸術鑑賞会が終わったら」となり、気がついたら12月の定期考査です。結局、3学期から・・と。

 もちろん行事は仲間と関わり、協力する体験を通して、社会や集団の形成者としての資質・能力を養う、とても大切な学びの場ですから手抜きをせず一生懸命取り組んでください。行事や部活動とのバランスを考えながらやるべきことをどのように進めるのかをしっかり考えて、そして実行してください。とはいうもののなかなか実行できない人もいるのではないでしょうか。そういった場合は「if-then」ということを考えてください。もしAという状況になったら必ずBをする、ということです。勉強の習慣がついていない場合などに効果的と言われています。人間は変化を嫌う生き物なので「こうなれば、こうする」ということが習慣化すればそれに従おうとします。考えてみてください。

 もう一つ付け加えます。何か悩みのある人はぜひ相談してください。トイレに貼ってある学園長先生からのメッセージにもあるように、何か困ったことがあれば周りを見渡して、近くにいる教員に声をかけてください。些細なことでも構わないので、一人で抱え込まないで相談してください。

 最後に高校3年生のみなさん。みなさんはこの暑い夏を本当によく頑張り乗り切りました。良い思い出になるくらい勉強したのではないかと思います。その勢いでこの2学期も突き進んでください。

 この2学期がみなさんにとって充実したものとなることを祈っています。以上です。

2023年9月1日 高校校長 土屋 博文