
厳しい寒さも和らぎ、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、このような盛大な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。 理事長先生、学園長先生をはじめ、ご臨席いただいた先生方、保護者の皆さまに、卒業生一同、心より感謝申し上げます。この6年間、私たちは多くの方々に支えられながら歩んでまいりました。
理事長先生。海外研修に出発する際、「行ってらっしゃい」と一人ひとりに声をかけてくださったことを、今でも鮮明に覚えています。その温かいお言葉が、不安と期待が入り混じる私たちの背中を押してくれました。
学園長先生。S1の頃の学園長講話では、一人ひとりの異なる疑問に対して、親身になってお答えくださいました。その言葉は、1期生全員にとって貴重な教訓となり、今も私たちの中に生き続けています。
学年団の先生方。
土屋先生、進路に悩んでいたとき、「数学で勝負してみよう」という一言をいただき、自分だけでは決断しきれなかった道を選ぶ勇気を持つことができました。
中西先生、J2の頃から野球部でご指導いただき、最後の夏の大会で掴み取った創部初の一勝は、一生忘れられない思い出となりました。
松元先生、廊下でお会いするたびに声をかけてくださり、一緒に笑い合ったこと、体育の授業でお世話になったこと、どれも心に残っています。
川合先生、情報の授業では、私たちが楽しく、わかりやすく学べるよう、さまざまな工夫をしてくださいました。
福島先生、一度お話しして以来、よく声をかけてくださり、私たちが挨拶すると、いつも元気な声で返してくださいました。
長谷川先生、物理の授業では、「思いついた!」と突然、難解な考え方を教えてくださることもありましたが、一つの問題をさまざまな角度から考察することの大切さを学び、それは物理だけでなく、他の教科にも生かせる教訓となりました。
梶川先生、数学を好きになるきっかけを与えてくださっただけでなく、生活面でも多くのご指導をいただきました。J2の頃、財布をなくした際には一緒に探してくださり、S2、V1、V2と、毎年何らかの大きな失敗をしてしまった私を、見放さず指導してくださいました。また、行事では、私たちがやろうとすることを全力でサポートしてくださいました。
各教科の先生方。
英語の大西先生、睡眠時間を削ってまで、朝早くから個別指導に付き合ってくださいました。米田先生、授業や講座を通して、私たちに的確な英語の指導をしてくださいました。
国語の池田先生、厳しいご指導に何度も心が折れそうになりましたが、最後の最後まで見捨てることなく向き合ってくださいました。
化学の坂本先生、S1の頃から毎週欠かさず講座を開いてくださり、授業中の雑談では何度も大笑いしました。そのおかげで、化学が好きになりました。
地理の下地先生、共通テストの問題を解く際に「なぜこの答えになるのか」を詳しく説明してくださり、興味深く学ぶことができました。
進路指導の勝先生、一人ひとりの進路を真剣に考えてくださり、勉強方法などに悩んだときには、幅広い教科にわたるアドバイスをくださいました。
体育科の先生方、普段の授業だけでなく、体育祭では多大な準備をしてくださり、私が団長を務めたときも力強くサポートしてくださいました。
また、私たちの学びと生活を支えてくださった、たくさんの先生方、食堂の皆さま、事務員の皆さまにも、この場をお借りして心より感謝申し上げます。6年間、本当にありがとうございました。
1期生の皆へ。
ウィンターキャンプや研修旅行、部活動を通じて、リーダーという役割を務める機会もありました。私が判断を誤ったときも、皆が受け入れてくれたことに感謝しています。卒業が近づいた今、まだ謝れていないこともあります。ごめんなさい。そして、本当にありがとう。
家族の皆へ。
これまで迷惑ばかりかけていました。最近だけでも、財布をなくしたり、受験会場で高熱を出したりと、心配をかけました。それでも、悩んでいるときにはそっと手を差し伸べ、受験期には全力で支えてくれました。ありがとう。これからは、自分なりの形で恩返しをしていきます。迷惑ばかりかけてごめんなさい。支え続けてくれて、ありがとうございました。
これからの未来へ。
今日、私たち中高一貫1期生49名は、6年間の高校生活を終えます。文化祭、体育祭、合唱コンクール、研修旅行。全ての行事に、一人ひとりが輝ける舞台と場面がありました。もちろん、そのすべてが順調だったわけではありません。人間関係の悩み、言えなかった本音、嘘をついてしまったこと、仲直りできていないこと、助けを求めたくても言い出せなかったこと、耐えきれず涙を流したこと。それでも、私たちは49人49色の青春を駆け抜けました。駆け抜け切ったこの青春は私たちにとって宝物になっていると思います。
これからの未来には、期待もあれば、不安もあります。新たな出会い、人生を変える出来事、そして、思い通りにいかない現実も待っているでしょう。時には迷うこともあるかもしれません。でも、この6年間を走り抜けた私たちなら大丈夫。一人では無理そうでも大丈夫。周りを見れば、ともに駆け抜けた仲間がいます。必ず自分を応援してくれる人がいます。それだけでも、きっと心強いはずです。そんな存在も、私たちだけの宝物なのだと思います。
たとえ今、どんな関係であろうとも、私は49人全員を応援しています。皆さんも、この6年間を共にした仲間を応援してあげてほしいと思います。1%の可能性を信じることで、未来は変わります。1%の可能性を信じてあげることで、世界は変わります。1%でも何かを成し遂げられるかもしれないのなら、我々1期生は必ず挑戦します。その過程で、馬鹿にされることだって、「無理やろ」といわれることだってあると思います。でも挑戦し続けます。たとえ失敗したって、その経験はその人にしかないものになります。挑戦し続けて、この6年間のように宝物になるまで、やりきろうと思います。
私たち一期生は、これからも夙川高校のスローガン「Learning for Tomorrow」を胸に、新たな道へ挑戦し続けます。
最後になりましたが、夙川中学校・高等学校のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。
2025年3月1日 V2学年 卒業生代表