おはようございます。今日で2024年度が終わります。今年度、皆さんはどんな1年を過ごしましたか?順調に進んだこともあれば、思うようにいかなかったこともあったでしょう。成功や達成感を味わえたこともあれば、悔しい思いをしたこともあったかもしれません。しかし、その全てが「成長の証」です。どんな経験も次へつながる大切な一歩です。

 さて、明日から春休みに入ります。この約3週間を、ただ「休み」として過ごすのか、それとも「未来への準備期間」として使うのか。この意識の違いが、次年度のスタートに大きな影響を与えます。 まず、今年度の振り返りをしてください。皆さんはこの1年間で何を成し遂げ、何に取り組みましたか?PMシートを見返せば、皆さんが立てた目標や実行すべきことが書かれているはずです。今日は2024年度の第50週ですから50枚のPMシートがあるはずです。その50枚のPMシートの中で、達成できたこと、途中で止まってしまったことは何でしょうか? もし「できなかったこと」があるなら、その理由を深く考えてみてください。自己分析ですね。「時間がなかった」「忙しかった」だけではなく、優先順位をつけられていたか、実行に移す工夫ができていたかを振り返ることが大切です。そこに気付けば、次は「どうすればできるのか」を考えることができます。

 そして、春休みの間に2025年度の目標を考えましょう。次の学年へ進むにあたって、自分はどんな成長をしたいのか?どんな新しい挑戦をしたいのか?漠然と「頑張る」ではなく、具体的な目標をもち、そのために春休みにできることを見つけてください。行動を先延ばしにすると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。「やるべきことを、できるときに、すぐにやる」。これが成功への第一歩です。

 また、この春休みは「利他の心」を普段以上に意識して過ごしてほしいと思います。「利他の心」は、昨日の伊藤先生の講演会でも説明されていましたが、自分のことだけでなく、他者のことを思いやり、行動に移す姿勢のことです。皆さんは家族や周囲の人たちの支えの中で生活しています。そのことを忘れず、感謝の気持ちを行動で示してください。家の手伝いをする、家族との会話を大切にする、友人に温かい言葉をかける等、そうした小さな行動が、人としての成長につながります。「自分さえよければいい」ではなく、「周りの人も幸せになれるように動く」、その意識を忘れないでください。 そして最後に、春休みだからこそ「生活リズムを崩さないこと」が重要です。遅くまで夜更かしをし、昼まで寝ているような生活では、4月からの新しい学年で良いスタートは切れません。TMを使ってきちんと自己管理をしてください。春休みが終わったとき、「何もせずに終わった」と後悔するのか、それとも「有意義な時間だった」と自信をもてるのか。その選択は、今ここでの皆さんの意識にかかっています。

 それでは、3週間後、2025年度の目標をもち、ひと回り成長した皆さんと元気に会えることを楽しみにしています。充実した春休みになることを期待しています。

2025年3月14日 高校校長 土屋 博文