
おはようございます。いよいよ2025年度が始まりました。一昨日には新入生を迎え、学校全体が新たな活気に満ちています。新入生の皆さん、改めてようこそ夙川中学校・高等学校へ。在校生の皆さんも、気持ちを新たに新年度を迎えたことと思います。春休み、皆さんはどのように過ごしましたか?3学期の終業式では、「未来への準備期間として過ごそう」と話しました。あの時立てた目標は、もう始めていますか?それとも、まだ思案中でしょうか。どちらにしても、今日からの一歩が今年度の歩みを形作っていきます。大切なのは、「まずやってみること」です。完璧な準備を待つのではなく、「今できること」から始めましょう。
さて、皆さんの手元には2025年度のTMシートとPMシートがありますね。これは単なる予定表ではありません。自分の時間をどう使うか、どんな目標をもち、どう実行していくかを考える「思考と行動の記録」です。日々の振り返りを通して、自分の成長を自分で確認できるようにしましょう。そして、春休み前にもお話ししましたが、「利他の心」。これは今年度を通して皆さんに大切にしてほしいキーワードです。中学生活や高校生活は、学習や進路だけでなく、人との関わりの中で多くを学ぶ場です。自分の目標に向かって努力するのはもちろん大切ですが、それと同じくらい、他者のことを思い、行動する力も求められます。特に在校生の皆さんには、新入生にとっての「先輩」としての姿を意識してほしいと思います。皆さんが何気なくしていることが、新入生にとっては「夙川の生徒とはこういうものか」という基準になります。授業への臨み方、あいさつの仕方、行事でのふるまい。すべてが手本となるのです。ぜひ、良き手本となるよう、誇りをもって行動してください。
そして新入生の皆さん。これからの夙川中学校・高等学校での生活は、学びも行事も、人間関係も、すべてが新しい経験の連続です。最初は不安もあると思いますが、それは当然のことです。迷ったり、失敗したりすることがあっても、それが成長への第一歩です。困ったときは、周りの人に相談してください。ここには、頼れる先輩たちや先生たちがいます。一人で抱え込まず、「つながる力」も育てていってください。
さあ、2025年度が始まりました。この1年間が、皆さん一人ひとりにとって「自分らしく、大きく成長できた」と思える年になることを願っています。小さな努力の積み重ねが、大きな力になります。今年度も、自分の目標に向かって、一日一日を大切に丁寧に過ごしていきましょう。
それでは、2025年度もどうぞよろしくお願いします。
2025年4月7日 高校校長 土屋 博文