全校礼拝が行われました

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本日、全校礼拝が行われました。
20150415_01 
聖書   ヨハネによる福音書1:6-9
メッセージ    「光は闇より」        樋口 進 牧師

クリスマスの四週間前の日曜日から「アドベント」が始まります。「アドベント」というのは、ラテン語で「到来」と言う意味ですが、クリスマスを待ち望む期間とされています。

 一昨日の月曜日に、ポートアイランドの夙川学院短期大学で「アドベント」のはじまりの行事として、「クリスマスイルミネーションの点灯式」というのを行いました。

 クリスマスである12月25日は、元来、古代ローマの「太陽神」のお祭りであった、と言われています。それは「冬至の日」にあたっていました。冬至は、一年中で一番昼が短い日ですが、これを境にして、太陽神が闇に打ち勝つことによって、段々昼が長くなると考えられていました。

しかしキリスト教では、闇に打ち勝つ真の光はキリストである、として、キリストの誕生日をこの12月25日にしたのです。

先ほどのヨハネによる福音書1章9節に、「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」とありました。暗闇、これは、人々の不安や恐れや失望を表します。しかし、その暗闇に光が差しますと、不安や恐れは消え、希望や救いを感じます。このように、真の光としてのイエス・キリストの誕生は、不安や恐れをもっている多くの人に、希望や勇気や救いを与えます。そういう意味で、クリスマスには、希望や勇気や救いの象徴として光を用います。クリスマスのイルミネーションやアドベントのローソクの光も、そのような希望や勇気や救いの象徴なのです。

イエス・キリストの誕生日であるクリスマスは、皆さんに希望や勇気や救いを与えて下さいます。ヨハネは、イエスの誕生を「まことの光の到来」と述べています。私たちの人生においても闇に支配されていると思われるときがあるのではないでしょうか。突然の病気や事故、仕事の行き詰まりや人間関係がうまくいかない、といったこと。そのようなとき、暗闇にいるように、暗い気持ちになるのではないでしょうか。そのようなことから尊い命を自ら絶つということもよくあります。まさに、闇に支配されていると思えるような現実が多くあります。かくて、古代のキリスト教においては、クリスマスを暗闇に打ち勝つ「まことの光」の到来としてお祝いされてきたのです。先ほどのヨハネによる福音書1章9節に、

その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」とありました。

ここに、「すべての人を照らす」とあります。聖書においては、人間はすべて神によって創造されたものです。ですから、すべての人間が神の愛の対象なのです。クリスマスは、単にキリスト教徒にだけ光をもたらすのでなく、すべての人に光をもたらすのです。それが、神の願いであり、またキリストの願いでもあります。