僕は今回「心の傷を癒やすということ」という映画を鑑賞した。僕はこの映画や連載していたドラマのことを全く知らなかったので、どのような内容の映画なのか最初は想像がつかなかった。

この映画の主人公である安さんは在日韓国人であり、幼少期の頃は安田と言う名前で過ごしていた。ある日、親に在日韓国人ということを明かされ自分の本当の名字が安田ではなく安であるということが明かされた。その後、自分の名前を名乗るときは「不安の安です」と言っていたが、精神科医になってからは「安心の安です」と名乗るようになり、心境の変化があった。彼は阪神・淡路大震災を経験し、癌にかかり闘病しながらタイトルにもある心の傷の癒やし方を探していた。

僕はこの映画を見て最初の場面と映画のタイトルがかけ離れていて物語の先が全く読めなかった。主人公が精神科医になってから精神病患者や震災の被災者のメンタルをケアし始めた場面で、この物語と映画のタイトルがリンクした。この映画を最後まで見て在日韓国人の日本での生活の大変さや、精神科医としての患者を診て心のケアを一人ひとりに寄り添ってしないといけない大変さが身に染みて分かった。また、当時の震災の緊迫した状況や家族や知り合いを亡くした人の感情なども分かった。最後のシーンで、安さん自身で心の傷の癒やし方を見つけられていたので、自分が見つけたいものができたら自分の力で見つけたい。

(V1・広報推進委員)