2月1日〜8日、S2(高1)学年はイギリス、フランス、ドイツの3カ国を巡るヨーロッパ研修旅行を行った。各国の歴史的建造物を見学したり、本物の芸術に触れたりし、異文化を理解した。また、イギリスとフランスでは現地の学校と交流会を実施。英語でコミュニケーションを取り、現地の生徒からたくさんの刺激を受けた。

今回はS2学年の広報推進委員がヨーロッパ研修旅行の模様をレポートする。

イギリス観光

2日目、3日目はイギリスを観光した。イギリスには築100年以上の建物が数多く残っており、車窓から様々な時代の建物を見ることができた。例えば、ロンドン市内で見られる白い建物は、1800年代後半の典型的な街並みだそうだ。

 

2日目の午前中は市内観光を行った。イギリスでは晴れの日がとても珍しいそうだが、私たちは運良く晴天のもとで観光することができた。まず、バッキンガム宮殿を訪れた。冬休みの期間だったため、国王はいらっしゃらなかったが、衛兵を見ることができた。

次に、ビッグベン、ウェストミンスター寺院に行き、最後に、タワーブリッジ、ロンドン塔を訪れた。天気が良かったため、とても綺麗なタワーブリッジを見ることができた。ロンドン塔は要塞でもあったが監獄でもあり、多くの人が処刑された場所である。現在も約140人が住み、警備をしているそうだ。

昼食はコベントガーデンで食べた。各班いろいろな店で昼食をとっていたが、どれもおいしそうだった。お土産を買うこともできた。ロンドンらしいお土産が揃っており、満足のいく買い物ができた。午後は大英博物館、ロンドンアイに行った。

 

大英博物館には、ロゼッタストーンやミイラ、ルイスのチェス駒など数々の有名な展示物があった。今回の研修旅行ではイヤホンガイドを使い、ガイドさんの声が遠くにいても聞こえる仕組みだったので、短時間でたくさんの展示物を見てまわり、学ぶことができた。

ロンドンアイは想像を超える大きな観覧車だった。乗車すると、ロンドンの景色を一望することができた。天気が良かったこともあり、これまでに観光した観光地も見ることができた。しかし、高所恐怖症の人は辛そうだった。

 

翌日は、ナショナルギャラリーを見学した。とても楽しみにしていた場所の一つだったが、改装中でゴッホの『ひまわり』や、モネの『睡蓮』をはじめとした印象派の画家の絵がなくて残念だった。それでも、レオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』やレンブラントの『自画像』は見ることができたので満足だった。

(S2-4・広報推進委員)

イギリス学校交流

僕たちS2学年はイギリスの「Luton sixth form college」で学校交流会をした。

イギリスの学校交流会では、向こうの学校や公園で行われているちょっとした身体を動かす「ゲーム」や、体験授業など含めた「学校探検」を行った。ゲームでは、フラフープやボールを利用するスポーツをした。学校探検では、時間内に全ての箇所をまわることができないほどの大きな学校だったため、全てを見てまわることは無理だったが、日本の高校と比べてみると設備等は充実しているなと感じた。また、向こうの学生とも交流を通して仲を深めることができた。

(S2-1・広報推進委員)

フランス観光

ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、凱旋門など数々の名所をまわった。中でも印象強く残っているものは、ルーヴル美術館と文化の違いだ。

ルーヴル美術館で飾られている「モナ・リザ」について。微笑みかけられているように見えるが、目を合わせてみれば冷たくも見える。このような錯覚は、境界線をぼやかすことによって起こるという。色の付け方次第で完成図が全くの別作品になること、芸術の面白さを改めて感じた。

また、滅多に遭遇しないだろう経験に出会った。美術館で作品を見ていると、突然アラートが鳴り、全てのドアが閉められた。不審物らしきものを見つけたためだ。日本では、不審物だと確信されてから、このようなことを行うと思う。しかしフランス(海外)では、疑いの段階から不吉なアラートを鳴らす。この取り組みは、大切だと感じた瞬間だ。

(S2-2・広報推進委員)

フランス学校交流

フランスの学校交流では、事前に連絡を取り合っていたからか、現地の生徒とは緊張はなく、フランクな感じで会話が始まった。海外では一般的な挨拶のハグを交わし、学食のようなところで互いに自国のアニメや音楽についてなどの話をして、楽しい時間を過ごした。

帰国後も連絡を取り合っていて、個人的な話になるが、ヨーロッパが大好きで、大好きな地でこうして友達ができたことを嬉しく思います。この先、いつまでも忘れることのない経験をさせてくれた先生や親に感謝している。

(S2-3・広報推進委員)

ドイツ観光

移動を含め8日間の研修のうち、私たちは6・7日目にドイツを訪れた。学年はAからCグループに分かれていて、Aグループだった私は午前3時五55分にホテル出発というハードスケジュールだった。朝食も部屋で食べてからの出発なので、3時前には起きなければならず、寝坊が怖かった私は1時間睡眠だった(笑)。見事ドイツ到着日の夜、Aグループのホテルまでのバスは先生と生徒3人以外全員が疲れ切って爆睡していた。

さて、ドイツのブランデンブルク空港に着いた後、初日はザクセンハウゼン強制収容所とベルリン市内を訪問した。収容所には、ユダヤ人が非人間のような扱いを受けていたことが分かる跡が多々あった。実際に夜を過ごした寝室も残っており、寒いドイツでちゃんとした布団もないベッドで体を寄せ合いながら耐えていたと聞いた。広場では決まった時間に並ばされ、少しでも脱出しようとする者がいればすぐ射殺されたという。あまりにも生々しく、同じ人間の人間に対する残酷な行為に胸が痛くなった。市内観光ではスーパーに寄った。特にハリボーグミやチョコレートはたくさんの種類が売られていた。

そして翌日、あの有名なベルリンの壁を見た。壁跡は2列の石が連なって敷き詰められており、壁があった場所が示されていた。当時は壁を越えられないように監視がついていたそうで、越えようとして殺された人の名前が書かれている所もあった。ブランデンブルク門もくぐった。また、入ってすぐ正面に巨大なブラキオサウルスの模型があるフンボルト自然史博物館へ行った。鉱石がたくさんあり、地球誕生の歴史をプラネタリウムのように座って眺められるスポットもあった。動物のリアルな模型が多かった。

ドイツは基本寒かったが、人生でなかなか行かないような所を訪れたことは貴重な経験になったなと思う。これから行く皆さんには、ぜひ歴史を学んできてほしい。

(S2-4・広報推進委員)